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安心して暮らせる電力を 全国各地域のお客様に 安心して暮らせる電力を 全国各地域のお客様に

F-Powerは、既設の発電所と現在開発中の発電所を中心に安定的に全国への電力供給を行ってまいります。

発電所のこだわり

新中袖発電所

電力発電は「モノ作り」の結晶。技術と熱い想いで電力は生まれる。

2014年8月末に誕生した新中袖発電所。技術者たちが、その開発に情熱を燃やし、プライドを賭けて運営を続ける、まさに、F-Powerが誇る最先端の発電所です。
この発電所を開発し運営することで、より確かな電気の「安定供給」を実現させ、さらに今後必要となる発電所の開発の際に、これまで培った経験やノウハウを活かすことで、よりスピーディで円滑な開発計画・開発事業の展開が可能となります。
つまり、この発電所はお客様にお届けする電力の安定供給の“核”であり、さらに、未来への成長の“要”でもあるのです。
新中袖発電所につまった、技術と熱い想いに迫ってみた。

燃料を使って電気を作るのは8万kW。
あとの2万kWは燃料費を1円も使わないで作る。

新中袖発電所の全体のしくみを簡単にご紹介しましょう。
まず、2台の「ガスタービン」に燃料を送り込んで、発電機を回して電気を作ります。1台が約4万kWで、2台で約8万kWになります。ガスタービンから出る排気ガスは、温度が高いためそのまま煙突から出すと熱を捨てることになりもったいない。
そこで、高温の排気ガスを「排熱回収ボイラー」に通して蒸気を作ります。
捨てるガスを利用して、燃料費は1円も使わないで蒸気ができるわけです。この蒸気で「蒸気タービン」を回して約2万kWの電気ができます。つまり、この2万kWは、燃料を全く使わず発電しているのです。
このように、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電形式を、「ガスタービンコンバインドサイクル発電設備」と言います。捨てる熱を利用して発電することで全体の効率を上げているわけです。

新中袖発電所 鎌田所長 新中袖発電所 鎌田所長
新中袖発電所

「ガスタービン」の排気ガスを「排熱回収ボイラー」へ。有効利用とともに環境にも配慮。

「ガスタービン」から出てきた高温の排気ガスは、再利用するために「排熱回収ボイラー」に送られます。
「排熱回収ボイラー」の水を通す部分をチューブと呼んでいますが、ここで熱交換をして蒸気を作っています。チューブの中に水を通し、その周りに450〜460℃くらいの熱い排気ガスを通します。チューブの中を水が流れていく間に蒸気に変わり、その蒸気を「蒸気タービン」に送ります。
最初は高温だった排気ガスも徐々に温度が下がり、最後は低温の排気ガスになります。排気ガスは窒素酸化物の濃度がまだ高く、そのままでは県と市と新中袖発電所の三者協定の基準値をクリアーできません。そこで「脱硝設備」でアンモニアと窒素酸化物を反応させ、無害な窒素と水に分解して、窒素酸化物濃度を下げるわけです。「脱硝設備」の中には、窒素酸化物の濃度を下げる反応を促進させる触媒が入っています。
この「脱硝設備」で窒素酸化物を協定値の5ppm以下に下げて煙突から排出します。

新中袖発電所

発電に利用した蒸気を水に戻して再利用。
「効率」「環境」にこだわった発電所

「蒸気タービン」は、風車と同じイメージです。羽根に風を当てると回転しますよね。それと同じように、蒸気を羽根に当て発電機を回すのが蒸気タービンのしくみです。
なぜ蒸気を使うかというと、蒸気は温度も圧力も高く、羽根を回すためのエネルギーが高いため、大きな電力を作り出すことができるからです。
また、「蒸気タービン」を回した蒸気を捨ててしまうと水がいくらあっても足りなくなるため、「空冷復水器」でもう一度水に戻します。つまり、「水→ボイラーで蒸気に→蒸気タービンで発電→空冷復水器→水」という循環を繰り返し、水も有効利用しているわけです。
さらに、様々な機械から出てくる排水についても、その水を海に放流する際、地域の排水基準がありますから、「排水処理施設」でその基準をクリアするよう排水を綺麗にして流します。

新中袖発電所 新中袖発電所

小さなトラブルも未然に防止する。
それが運営でいちばん大切なこと。

私たちの使命は、必要な電力を供給することと日常保守や定期点検を確実に実施することです。発電所の運営でいちばん大切なことは、設備トラブルを未然に防止すること。そのためには、どんな小さな兆候でも見逃せません。
例えば、圧力や温度の変動などは、全て操作室でわかりますから、そこで兆候をつかむことができます。兆候が現れたら、その時点でトラブルをつぶしていきます。もう1つは、現場パトロール。小さな蒸気漏れや少しの変化でもあれば、その場ですぐに対処しています。
トラブルを防ぎ安定した電力をお客様に確実にお届けできるよう細心の注意を払いながら、日々発電所運営を行っています。

新中袖発電所
新潟ニューエナジー

さまざまな困難を乗り越えてきた「新潟ニューエナジー」

2台の18気筒の巨大なエンジンが発電機を回し、11,600kWの電力を生み出す発電所「新潟ニューエナジー」。この発電所は、F-Powerの創業時に他の電力会社から引き継いだもので、現所長の須貝はその開発から現在に至るまでの運営に、一貫して携わってきました。
そこで、須貝所長へのインタビューを通じて、新潟ニューエナジーとは、どんな発電所なのか、その開発や運営にはどんな苦労があったのかをご紹介いたします。

山のような初期トラブル
夜中に呼び出されるのは当たり前だった。

私が、新潟ニューエナジーの発電所に関わるようになったのは、2008年の3月からです。
私はもともと、産業機械メーカーで、産業用ロボットや自動搬送機械といった、産業機械自動化の制御設計と現場設営を続けてきました。ガスの発電というのはまったく初めてでしたが、前の会社で電気関係設備の担当もやっていたため、電気の知識はそこそこありました。ただ、発電機、特にエンジンに関しては、まったくの門外漢。それでも、ここの発電所のエンジンを止めないで安定して運転させるのが私の役目ですから、とにかく必死でした。
非常に多くの初期トラブルがあり、夜中に呼び出されるのは当たり前。昼間から続いていた修理が夜中になって、これで大丈夫だと家に帰ろうと車で正門まで行ったところで、また電話で呼び戻されたこともありました。
2009年以降もトラブルは結構、続きましたね。やはり、ある程度の時間を運転しないと出てこない製造上のミスというのは結構ありますから。強度不足で、本来ならば3万、4万時間もたなければいけない部品が、1万時間くらいで壊れちゃうとか……。
お陰様で今はだいぶ落ち着き、一番安定しているんじゃないかなと思います。

新潟ニューエナジー 須貝所長 新潟ニューエナジー 須貝所長

ガスを燃料とする「巨大な自動車エンジン」。
それがこの発電所の心臓部。

エンジンは、18気筒V型で出力が5,800kW 。それが2台あります。車のエンジンの大きいものをガスで動かしているイメージです。今はあまり流行りませんけれども、かつてはLPG(液化石油ガス)のエンジンでタクシーとかバスが走っていましたよね。 LPGの代わりにLNG(液化天然ガス)を燃料とし、それを巨大にしたものがここのエンジンだと思っていただければいいと思います。
冷却水については、上水(水道水)と工業用水を使います。1次冷却水は、上水を循環させて何度も使います。2次冷却水には工業用水を使い、エンジンの熱で温度が上がった1次冷却水の熱を熱交換器を通して受け取り、建物の外に出し「2次冷却水冷却塔」で上から落として蒸発熱で冷やします。水が蒸発して足りなくなるので、工業用水は常時補給しながら使わなければいけません。 このエンジンを8時〜22時まで、1日14時間くらい運転しています。

新潟ニューエナジー 新潟ニューエナジー

家庭でガスコンロを使うのと基本的には同じ。
とてもクリーンな発電所。

新中袖発電所と比較すると、起動停止が早いのが特徴です。起動はフル負荷が15〜20分。停止は秒の単位で止まります。40%〜100%まで出力の変動ができます。しかも、本社の需給管理チームでその操作ができるため、通常時はこちらで運転の操作は必要ありません。ただ、トラブルがあった場合は手動に切り替えて作業をします。
また、この発電所の最大の特徴は、ガスを使っていることで重油を使うディーゼルエンジンに比べて排気がクリーンなこと。
普通に家庭のガスコンロで火を燃やしているのと基本的には同じなんです。ただ、ピストンが動くシリンダーの燃焼室で燃やすのか、ガスコンロの口火で燃やすのかという違いでしかありません。NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)は重油よりも圧倒的に少なく、SOxはほぼゼロ。
とてもクリーンな発電所です。

新潟ニューエナジー

トラブルを事前に防ぐことが私たちの仕事。
必要なメンテナンスは、平日の夜中、日曜に実施。

トラブルを事前に起こさせないようにすることが私たちの仕事です。クーリングタワーも汚れますから、エンジンが止まっている間に掃除をします。
例えば、今、日曜日は停止していますので掃除は日曜日にやります。必要なメンテナンスは、平日だと夜中にやることになります。先日も23時から始めて夜中の1時半までやっていました。
機械にトラブルがあった時には、とりあえず、壊れたものを同等の部品で交換して立ち上げてみます。材質的に問題があったということであれば、どういう材質に変更するのがいいかというのを検討してもらった上で、そこの部分だけ部品を交換します。交換する作業にどのくらい時間を取ればよいかを私が需給管理チームと相談して、「この期間1台ずつ止めさせてください」ということで、作業をしてもらいます。2台を(同時に)止めるということはよほどのことがない限りありません。

新潟ニューエナジー

「機械」も「電気」も「作り手の想い」に変わりはない。

私の役目は、この発電所のトラブルを極力少なく、止まることなく運用できるようにすること。それに専心していきます。事前に予知して、事前の予防保全をしっかりしておくことが、私の最大の課題であり使命でもあります。
以前私は、機械装置を作る仕事をしていましたが、どんなに機械がピカピカでも、どんなに高価なものでも、お客様に満足していただかなければ価値はありません。そういう意味では、形があるものを作っていても、電気という形のないものを作っていても、「ユーザーにとって必要なものを提供する」という点では何も変わらない。そんな作り手としての想いを大切にしながらこれからも電気を作り続けていきたいと思っています。

新潟ニューエナジー