F-Powerは、既設の発電所と現在開発中の発電所を中心に安定的に全国への電力供給を行ってまいります。

発電所のこだわり

新潟ニューエナジー

さまざまな困難を乗り越えてきた「新潟ニューエナジー」

2台の18気筒の巨大なエンジンが発電機を回し、11,600kWの電力を生み出す発電所「新潟ニューエナジー」。この発電所は、F-Powerの創業時に他の電力会社から引き継いだもので、現所長の須貝はその開発から現在に至るまでの運営に、一貫して携わってきました。
そこで、須貝所長へのインタビューを通じて、新潟ニューエナジーとは、どんな発電所なのか、その開発や運営にはどんな苦労があったのかをご紹介いたします。

山のような初期トラブル
夜中に呼び出されるのは当たり前だった。

私が、新潟ニューエナジーの発電所に関わるようになったのは、2008年の3月からです。
私はもともと、産業機械メーカーで、産業用ロボットや自動搬送機械といった、産業機械自動化の制御設計と現場設営を続けてきました。ガスの発電というのはまったく初めてでしたが、前の会社で電気関係設備の担当もやっていたため、電気の知識はそこそこありました。ただ、発電機、特にエンジンに関しては、まったくの門外漢。それでも、ここの発電所のエンジンを止めないで安定して運転させるのが私の役目ですから、とにかく必死でした。
非常に多くの初期トラブルがあり、夜中に呼び出されるのは当たり前。昼間から続いていた修理が夜中になって、これで大丈夫だと家に帰ろうと車で正門まで行ったところで、また電話で呼び戻されたこともありました。
2009年以降もトラブルは結構、続きましたね。やはり、ある程度の時間を運転しないと出てこない製造上のミスというのは結構ありますから。強度不足で、本来ならば3万、4万時間もたなければいけない部品が、1万時間くらいで壊れちゃうとか……。
お陰様で今はだいぶ落ち着き、一番安定しているんじゃないかなと思います。

新潟ニューエナジー 須貝所長 新潟ニューエナジー 須貝所長

ガスを燃料とする「巨大な自動車エンジン」。
それがこの発電所の心臓部。

エンジンは、18気筒V型で出力が5,800kW 。それが2台あります。車のエンジンの大きいものをガスで動かしているイメージです。今はあまり流行りませんけれども、かつてはLPG(液化石油ガス)のエンジンでタクシーとかバスが走っていましたよね。 LPGの代わりにLNG(液化天然ガス)を燃料とし、それを巨大にしたものがここのエンジンだと思っていただければいいと思います。
冷却水については、上水(水道水)と工業用水を使います。1次冷却水は、上水を循環させて何度も使います。2次冷却水には工業用水を使い、エンジンの熱で温度が上がった1次冷却水の熱を熱交換器を通して受け取り、建物の外に出し「2次冷却水冷却塔」で上から落として蒸発熱で冷やします。水が蒸発して足りなくなるので、工業用水は常時補給しながら使わなければいけません。 このエンジンを8時〜22時まで、1日14時間くらい運転しています。

新潟ニューエナジー 新潟ニューエナジー

家庭でガスコンロを使うのと基本的には同じ。
とてもクリーンな発電所。

新中袖発電所と比較すると、起動停止が早いのが特徴です。起動はフル負荷が15〜20分。停止は秒の単位で止まります。40%〜100%まで出力の変動ができます。しかも、本社の需給管理チームでその操作ができるため、通常時はこちらで運転の操作は必要ありません。ただ、トラブルがあった場合は手動に切り替えて作業をします。
また、この発電所の最大の特徴は、ガスを使っていることで重油を使うディーゼルエンジンに比べて排気がクリーンなこと。
普通に家庭のガスコンロで火を燃やしているのと基本的には同じなんです。ただ、ピストンが動くシリンダーの燃焼室で燃やすのか、ガスコンロの口火で燃やすのかという違いでしかありません。NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)は重油よりも圧倒的に少なく、SOxはほぼゼロ。
とてもクリーンな発電所です。

新潟ニューエナジー

トラブルを事前に防ぐことが私たちの仕事。
必要なメンテナンスは、平日の夜中、日曜に実施。

トラブルを事前に起こさせないようにすることが私たちの仕事です。クーリングタワーも汚れますから、エンジンが止まっている間に掃除をします。
例えば、今、日曜日は停止していますので掃除は日曜日にやります。必要なメンテナンスは、平日だと夜中にやることになります。先日も23時から始めて夜中の1時半までやっていました。
機械にトラブルがあった時には、とりあえず、壊れたものを同等の部品で交換して立ち上げてみます。材質的に問題があったということであれば、どういう材質に変更するのがいいかというのを検討してもらった上で、そこの部分だけ部品を交換します。交換する作業にどのくらい時間を取ればよいかを私が需給管理チームと相談して、「この期間1台ずつ止めさせてください」ということで、作業をしてもらいます。2台を(同時に)止めるということはよほどのことがない限りありません。

新潟ニューエナジー

「機械」も「電気」も「作り手の想い」に変わりはない。

私の役目は、この発電所のトラブルを極力少なく、止まることなく運用できるようにすること。それに専心していきます。事前に予知して、事前の予防保全をしっかりしておくことが、私の最大の課題であり使命でもあります。
以前私は、機械装置を作る仕事をしていましたが、どんなに機械がピカピカでも、どんなに高価なものでも、お客様に満足していただかなければ価値はありません。そういう意味では、形があるものを作っていても、電気という形のないものを作っていても、「ユーザーにとって必要なものを提供する」という点では何も変わらない。そんな作り手としての想いを大切にしながらこれからも電気を作り続けていきたいと思っています。

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